大阪回生病院
宮﨑 晃一先生より
後藤さんは突進現象があり、線路に飛び込みそうになるため、電車が怖くなっていたそうです。プランニングや図形を描くことが苦手になるなど、脳全体を広く使いにくくなってはいましたが、MMSEは手術前から満点でした。しかし、ふらつきをなくしたいというご希望があり、それをコミットするタップテストの結果だったので手術をすすめました。手術後、TUGは16秒から10秒に改善し、趣味や仕事ができるようになったと大変喜んでいらっしゃいます。後藤さんは受診するのを躊躇っていたとうかがいましたが、場合によっては車イスになってから受診され、手遅れになることもあります。後藤さんの生活の質が一段階上がっているのを見ると、早めの段階で受診いただく大切さを実感します。