iNPHという病気〜治療できる歩行障害・認知症・尿失禁があります〜 患者と家族の体験談 本山さんの場合
  • 元山 信義さん(72歳)

    歩けなくなったご主人が、iNPHの手術を受けた結果歩くようになることができ喜んだのも束の間、硬膜下出血を起こし再度の手術。つらい日々が続きましたが、少しずつ変化が現れ、今ではつえを使って歩くこともできカラオケ大会にも出演しました。

〜奥様の手記〜

3年ほど前、歩くのが困難に

主人は、3年ほど前から歩くのが少しずつ困難になり、運動不足からくるのかなと思って居りました。昨年の春過ぎ頃から足踏み状態で一歩がなかなか出ず、いざ歩き出すと止まれない状態となり、立つことも人の手を借りるようになりました。トイレやお風呂などはとても大変でした。

7月頃から入退院の繰り返しでした。9月に長男の知人に西宮協立脳神経外科病院を紹介して頂きまして診断の結果、特発性正常圧水頭症と言われました。この病名はこの時はじめて聞く病名でした。その後、頭にパイプを通して体内に水を流す手術をしました。

手術して回復するものの、硬膜下出血で再入院

その結果、立つのも難しかったのが歩くことができるようになりとても喜んで居りましたところ、家の中で誤って転倒して頭を打ち硬膜下出血を起こし、またまた入院となりました。そしてまたまた手術。手術前後には幻覚症状が出て怒ったり暴れたりの毎日でした。神経科の病院にもお世話になりましたが、徐々に状態が悪くなり、家族をはじめ兄弟の顔も分からない様子になりました。段々と食事も会話もできなくなり、年末からお正月にかけてはもう覚悟をしなくてはいけない状態となっていきました。
とても辛い毎日が続きました。

足が重かった病院への道も、楽しみに変わっていった回復の日々

1月の中頃から少しずつ変化が見えてきて顔に表情があらわれるようになり、私がお見舞いに行くと分かるようで、ある日などは涙を流して喜んでくれました。その時の嬉しさは言葉では言うことができません。幻覚症状も治まり、1日1日と元気になって、少しずつ立つこともできるようになりました。かつては病院が近づくにつれて足が重かったですが、今まではどんなに元気になっているのか楽しみに通院する日々です。

主治医の先生と婦長さんから退院の話がありました時はとても嬉しくて胸がいっぱいになりました。夢を見ているようでした。

こんな日が戻ってくることなど信じられなかった長い長い一年

今では杖を使って歩くこともでき、この頃では一人で喫茶店に行けるようになりました。もちろん毎日リハビリには通って居りますけど。

また、歌を歌うこともできるようになり、9月には自治会主催のカラオケ演芸大会にも出させて頂きまして副賞の一泊旅行も獲得してとても喜んでおります。一人で何もできなかった人が大勢の人の前で歌うことができるなんてとても信じられません。長い長い1年でした。

「きっと治ります、歩けるようになります」

イメージ画像主治医の先生を初め看護婦さん達、リハビリの先生方にはわがままばかり言って困らせましたが、主人が元気になり、私達がこうして毎日を楽しく過ごすことができるようになったのも色々とお世話をして頂きました皆様のおかげです。ありがとうございます。

息子夫婦や孫達も蔭になり日向になり支えてくれました。
何回も何回もお礼を言っても言い切ることはできません。
本当に本当に“ありがとうございました”。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

それから主人のような病気にならて居られる方々、きっと治ります。歩けるようになります。がんばって下さい。

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