iNPHという病気〜治療できる歩行障害・認知症・尿失禁があります〜 診断と検査 画像

画像診断

イメージ画像画像診断は外来にて確認された臨床症状の原因をつきとめる検査です。体の内部を輪切りにしたように映し出すCTスキャンやMRIといった断層画像診断装置で頭の内部で起こっている病態を詳細に把握することができます。画像検査は通常30分前後で済み、患者さんにも痛みを伴いません。iNPHの患者さんでは、脳室の拡大が一目瞭然です。また、クモ膜下腔の状態を把握し、髄液循環を妨げる要因を注意深く観察します。また、その他の病気がないかを確認するために、脳梗塞や脳萎縮の存在、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍などの有無を同時に注意して診ます。画像診断上、脳室の拡大が認められ、iNPHが疑われる場合には、さらに診断の精度を上げるために髄液循環障害の検査に進みます。

治療できる認知症があります

特発性正常圧水頭症(以下、iNPH)の画像診断は、脳神経外科や神経内科などの診療科で診断されます。症状の診断の後にさらに原因を予測するためにおこなわれます。

iNPHの画像診断は、まず脳室の大きさを評価します。ときとして、脳室拡大が髄液循環障害にともなうものなのか、脳の萎縮(アルツハイマー病や血管性認知症など)の結果なのか、その判断が難しい場合がありますが、現在のところ、iNPHの画像診断のポイントとして以下のことが言われています。

【メインポイント】脳室が拡大している 【参考ポイント】クモ膜下腔の状態(円蓋部クモ膜下腔の狭小化、シルビウス裂が開いている)、脳梗塞などの病気の有無

説明画像:横断面【横断面】
頭部を水平に切った断層画像です。脳室の拡大の程度がよく分かります。
シルビウス裂やクモ膜下腔の状態も把握します。

説明画像:冠状面【冠状面】
頭部を耳と耳を結ぶ縦の断層画像です。各脳室とクモ膜下腔の状態が一枚でよく分かります。

説明画像:治療前CTと治療後CT

説明画像:治療前MRIと治療後MRI

スペクトによる脳血流の把握

説明画像:治療前脳血流と治療後脳血流

著明改善例

説明画像:治療前CTと治療後CT

  治療前   治療後
歩行障害歩行障害イメージ画像 NPH重症度スコア3
両手に杖、歩行器による歩行、伝い歩きが可能
シャント手術により改善 NPH重症度スコア1
少々不安定ながらも自立歩行可能
認知症認知症イメージ画像 NPH重症度スコア4
日常生活が1人では不可能で、全面的に助言・介助が必要日常生活に
シャント手術により改善 NPH重症度スコア3
日常生活に部分的な助言・介助が必要
尿失禁尿失禁イメージ画像 NPH重症度スコア4
常時、尿失禁状態
シャント手術により改善 NPH重症度スコア1
トイレが近い、我慢できる時間が短い

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