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ドクターズボイス

iNPH診療の一番のやりがいは手術によって、
水頭症由来の認知症が良くなること。
歩行障害と認知症が同時に出たら一度は検査を受けて欲しいです。

田中 達也先生国際医療福祉大学
成田病院
脳神経外科

国際医療福祉大学 成田病院 脳神経外科 田中 達也 先生

ご紹介文

国際医療福祉大学で脳卒中・脳血管内治療・脊髄外科・認知症・水頭症など脳神経外科診療を幅広く行う。「iNPHは医師でも知っている人が限られている病気。脳神経内科・精神科・リハビリ科・救急科などの先生とコミュニケーションを図り、iNPHについてお話しています。」病院内外すべての関連部署と連携し、患者さんにとって最良の医療を提供できるよう努めている先生にお話をうかがった。

iNPHの治療に携わって何年目でしょうか?

「iNPHの治療に積極的になったのは特発性正常圧水頭症診療ガイドラインの第1版が発行された2004年です。」
ガイドラインの発行は、先生にとって契機になったという。
「当時は脳血管障害と神経外傷の専門だったのですが、認知症を訴えてくる方も多く、認知症の鑑別診断でiNPHの症例もありました。その頃も、治療で良くなるのであれば正しく診療すべき病気だとは思ってましたが、思ったより良くならない場合もあり半信半疑で対応していました。しかし、ガイドラインの発行によって、脳の萎縮で脳の空洞が大きくなった方は手術しても良くならない、一方、脳脊髄液が溜まって脳が押し縮められて空洞が大きくなってる方は良くなることが明確化されたのです。そこからうまく対応できるようになりました。」

iNPHの治療に携わって、
印象に残っていることは?

2022年現在、ガイドラインは第3版まで発行され、先生がiNPHの治療に携わってから18年目、印象に残っていることをうかがった。
「手術後は、立ち上がる姿から動きが変わりますし、パッと見た印象が全く違います。歩くのが遅いので奥さんに『速く歩いて』と言われていた方が、手術後には奥さんより歩くのが速くなったり、診療室に入って来られるまで、私がドアを開けてじーっと待っていた方が、手術後はお呼びするとすぐに入って来られたり、良くなる方は本当に沢山いらっしゃいます。良くなる方がほとんどなので、特に印象に残っていることと聞かれると、少し悪い例を思い出しますね…。」
治ると期待していらっしゃった方が、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症と診断され、治らないと分かり、落胆されているところに対面したことなど、先生は良いことばかりではないことを教えてくださった。iNPH、そして認知症を正しく理解することの大切さを感じる。

iNPHを知っている人が少ないのは
なぜでしょうか?

先生は毎月4~5名のiNPH疑いの患者さんを診ているそうだが、少ない方ではないかと話す。
「iNPHは医師でも知っている方が限られていますし、知っていたとしても、良くならない病気だと思っている方も多いのが理由ではないかと思います。」
先生は身をもって感じたのだろう、成田病院に勤務して早い段階から病院内でiNPHの啓発活動を始めたという。
「認知症専門医の先生が脳神経内科・外科にいたので、集まっていただき、当科でiNPHの治療・診断ができることをお話しました。精神科やリハビリ科の先生・スタッフ、あとは救急科にも。転倒してくる方はiNPHの場合も考えられるため、脚のレントゲンだけでなく、頭部の検査もお願いしています。研修医にもお話すると、『先生、iNPH疑いの方がいます!』と教えてくれますね。」
診療で忙しい合間を縫って、iNPHの啓発に取り組むのは並大抵のことではない。
「やるのが当たり前だと思っています。前の病院で上手くいっていたので、ここでもやろうと思いました。」

身近な方が気づくためには
どうすればよいでしょうか?

先生の活動は病院内だけには留まらない。病院外の医師への啓発活動にも取り組んでいるため、田中先生のもとを訪れるiNPHの患者さんは地域の医療施設からのご紹介がほとんどだそうだ。しかし、医師でも知らない人が多いというiNPH。身近な方が気づくために、良い方法はないのだろうか。
「認知症と歩行障害が同時に起こってきたら、“一度”、検査をしてください。かかりつけ医でも良いですし、認知症専門医を探していけば間違いないです。とにかく“一度”は検査をして欲しいです。」
先生は「一度」という言葉を2回繰り返した。
「一度を強調するのは、ドクターショッピングをして、より良い医療を求めることに努力し過ぎ、適切なタイミングで検査を受けずに発見が遅れ、生活をふいにしてしまう方がいらっしゃるからなのです。」
受診だけではなく、検査する、それがiNPH早期発見・QOL向上への近道だ。

国際医療福祉大学 成田病院 脳神経外科 田中 達也 先生

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鮫島 直之 先生 国家公務員共済組合連合会 東京共済病院 脳神経外科部長 iNPHの患者さんが治療を受けて症状が改善し、その方らしい暮らしを手に入れることができることを願っています。

大池 涼 先生 名戸ヶ谷病院 脳神経外科 ささやかな日常の幸せを守るために大切なのは日常の些細な変化や違和感を見逃さないこと。そのお手伝いをさせてください。

関西医科大学 脳神経外科学 羽柴 哲夫 先生 手術するかどうかは医師と相談して決めれば良いこと。検査まではリスクもほとんどないので、受診・相談は遠慮せずしてください。

医療法人社団 山本・前田記念会 前田病院 脳神経外科 前田 達浩 先生 “歩けなかったらパーキンソン、記憶がなければアルツハイマー”と決めつけずに、iNPHの可能性を疑って欲しいです。

名倉 崇弘 先生 愛知医科大学病院 脳神経外科 “転倒”がiNPHの重要なサインです。転倒する回数が増えてきたら、病院を受診してください。

山田 茂樹 先生 滋賀医科大学 脳神経外科学講座/洛和会音羽病院(非常勤) iNPHの患者さんは、それぞれにドラマがあります。

宮﨑 晃一 先生 大阪回生病院 脳神経外科 iNPHを知っていただくことが第一歩になる。特に2〜3週間で急に悪くなったと感じたら、iNPHを疑って欲しいです。

メディア掲載 iNPHについてメディアで掲載された情報をご紹介します。

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